「思い」の言葉
切らずに切る
2023-03-07
「切らずに切る」
(河合隼雄)
3月はお別れの季節です。
学校や職場、様々な環境での
区切りのお別れがあります。
それはカウンセリングに於いても
同じです。
出会ったクライエントとは
多様なお別れがあります。
でも、それで宜しいのです。
別れて良いのです…。
カウンセラーがクライエントに
求める物は…それは「自立」です。
カウンセラーの支えに頼らない
自身で歩んで行ける「自立」です。
カウンセラーに頼らない姿が
本来のクライエントの姿です。
しかし、お別れしても
お互い(カウンセラーとクライエント)に
こころのどこかで繋がっています。
そんな、「切らずに切る」関係こそが
クライエントとカウンセラーの
適度な良い関係性でしょう。
そしてまた、クライエントのこころの
中に重荷が生まれたとき
カウンセラーは暖かく向かい入れていきます。
合 掌