「思い」の言葉
歩む
2024-12-31
「生死のなかの雪ふりしきる」
(種田山頭火)
「生死」とは仏法に於いて
生きる苦悩を表しています。
生きているものは
苦しみと悩みを抱えながら
雪のふる道を歩いている。
と、山頭火は自身の生き様を
用いて表した句であります。
誰もが人生の苦渋を体感しながら
自身の物語を歩いています。
そして、その苦渋から
人は何かを学び何かを得て
または解決が出来ない
迷いを背負いながら
雪のふりしきる道を
歩いている…
そんな、生きる苦悩と向き合うのが
カウンセリングの「対話」と言う物です。
お話をしてみませんか?
自身の物語について…
合 掌
本年、お世話になりありがとうございました。
なお、高野寺カウンセリング室は年末年始も
開室しています。ご連絡の上、ご来室下さいませ。
お待ちしております。
治す(る)・直す(る)
2024-12-01
治す(る)とは…病気や怪我を健康な状態に
する。
直す(る)とは…物や人を本来の状態にする。
「治す(る)」は医学的意味での治療を意味 します。
そして
「直す(る)」は「修理」「修正」「整える」を
等の意味合いがあります。
異論はあるかも知れませんが
心理カウンセリングで
「こころ」を概念とした時
「直す(る)」と言う方法でクライエントと
接する方がふさわしい様に思います。
苦しさや悲しさ孤独感でいたたまれなく
こころが乱れて歪み
本来の自分自身ではない時
カウンセリングでは
クライエントのこころを
大事にし癒やして整えていきます。
そこには、クライエントを大切に
思うからこその「直す(る)」が
存在するのであります。
合 掌
乗り越える
2024-11-06
誰もが生きていると不安や悲しみ
時にはトラウマとなってしまう程の
苦しみを体験してしまうものがあります。
ある著名な方が言っておりました。
「トラウマはいくら
治療しても良くならない」と。
もし、そうだとすると大事なことは
そのトラウマに影響される事のない
こころ作りが大切でしょう。
心理療法(カウンセリング)は
クライエント自身の力によって
今の苦悩を乗り越えていくものです。
その複雑な苦悩を見つめて
深めていきながら
そして、柔らかく触れながら
自身に合うこころの収め方を
探して見つけていく…
それが、トラウマや不安を抱えても
生きていける力と変わることだと思います。
合 掌
一つ一つ
2024-10-03
心理カウンセリングで成されていることは
華やかさのない地味な作業の積み重ねです。
人は生きていると様々な困難にぶつかり
理不尽な事にも多く遭遇します。
クライエントはそんな境遇で
不安に飲み込まれ希望を失い
こころが混乱してしまいます。
しかし、その苦悩を誰かが親身に
理解してくれて憂いてくれると
人は、それだけでこころが和らぐ
ものでもあります。
現実は変わらなくても
不安の形が柔らかくなる
ものでもあります。
カウンセリングは神秘的な
魔法のようなものではありません。
根拠なく無責任に「絶対に良くなる!」と
断言出来る物でもありません。
大事なことはクライエントの「思い」に
一つ一つ大切に触れていくことです。
合 掌
折り合い
2024-09-02
心理カウンセリングは「折り合い」の
作業かも知れません。
生きていると人にはどうすることも
出来ないことが多々あります。
そして人は、そこで嘆きます。
それと共に自身の内面に湧き上がる
思いに触れていき
時には
過ちを後悔しり
または人を恨んだり
情けなさを痛感したり
そんな自分の内面と時間を掛けて
素直に向き合って行くと
どこかでこころの「折り合い」が
出てくるものです。
その「折り合い」とは人それぞれの
安堵感であったり…
諦めであったり…
または未来だあったり…
その様な自身の「生きる」と
向き合う事でこころに
「折り合い」が生まれてくることでしょう。
合 掌