「思い」の言葉
勉強と成長
2025-11-05
「人間死ぬまで勉強です。バカらしくても
アホらしくても人間死ぬまで勉強です。」
(故・ミヤコ蝶々)
この言葉は昭和の大芸人
ミヤコ蝶々さんの晩年の言葉です。
酸いも甘いも乗り越えて芸を
磨いてきた人物だけに晩年の
この言葉は味わい深いものがあります。
「勉強」という物は
その人物の「成長」のものであります。
そして、心理カウンセリングは
クライエントの人格の成長を目標とします。
その教材は
クライエントがいま抱える
こころの重荷
こころの負担。
クライエントは語ります様々な「問題」を…
それは、クライエントが自身の「答え」を
見付けるためのプロセスです。
悲しみ
怒り
憤り
そんな自身の誤魔化しのない
生身の痛みに触れていく事は
生きるための勉強に繋がっていき
その語りの中に生きる「答え」を見つけていく。
そうです
問題(不安)を乗り越える為の
力を付けていくのです。
それがクライエントの
人間としての「成長」した証でしょう。
合 掌
不安と安心
2025-10-09
この世の中は「不安」で満ちています。
人間関係
健康
未来
様々な「不安」がこころの中に
渦巻いています。
悩みが一つ消えれば
また新たな「不安」が生まれてくる。
その「不安」に人は押しつぶされ
そうになってしまう…。
この繰り返しが人の一生涯かも知れません。
カウンセリングは「聴く」事を重要視します。
「聴く」事はクライエントに「安心」を
与えるものです。
静かに柔らかく「聴く」…。
それによって人は内面を感じ
深く自身を見つめることが出来るのです。
クライエントに「安心」を与える。
それがカウンセリングと言う物でもあります。
合 掌
傷跡
2025-09-06
カウンセリングはクライエントの
こころの「重荷」が中心として
始まっていきます。
その重荷は大変重く一人では
抱えきれないほどの重さ(悩み)が
あります。
カウンセラーはクライエントの
重荷を半分背負い、その物語に
共に歩んでいきます。
その物語には
情けなさ、理不尽さ、切なさが
潜んでおり
触れるように何度も何度も
視点を変えて文脈を変えて
語っていく…
語るうちにクライエントの
物語が何処となく柔らかくなってくる…
その物語にクライエントの
こころの「傷跡」が残ったとしても
どこか収まるものが出てくる…
カウンセリングとはその様なものです。
こころの「傷」が「傷跡」になる
そして「傷跡」を通してクライエントが
人間として成長していく…
それがカウンセリングの
一つの意味かもしれません。
合 掌
非効率
2025-09-05
伊勢神宮参道
日本の臨床心理は諸外国にはない
日本独特のものであります。
それは、日本の風土や四季から
生まれた文化思想が背景にあるからです。
「和」…
「察する」…
「無常観」…
など。
現代はグローバル社会であるだけに
「効率」が重要視されています。
こころを支援する心理の世界も「効率」が
叫ばれるようになってきました。
しかし
こころは「効率」的にはいきません。
「非効率」なものであります。
こころの回復に大切なものは
日本の文化が背景にある様な
ゆっくりと流れる時間…
丁寧さ…
尊重する気持ち…
そんな相手を「思い」やる
こころが必要であります。
「効率」より「非効率」
こころの支援には大切なことです。
合 掌
「話す」と「放す」
2025-07-12
カウンセリングで不可欠な事は
「話す」事です。
クライエントは「話す」事によって
自身のこころの重荷を伝えていきます。
それは
悲しさ…
憂いさ…
切なさ…
時には、絵や玩具、または箱庭の砂を
コミュニケーションツールとして
気持ちを伝えていきます。
カウンセラーは否定もせずに
素直な気持ちで
ただ、クライエントの
言葉を静かに耳を傾けていきます。
そうすることによって
クライエントは自身の重荷の
気持ちを「放して」いくのです。
そうです。
「話す」事は「放す」事です。
これが、カウンセリングで
大切にしていることです。
合 掌