「思い」の言葉
厄介
2026-05-09
「厄介な病気を背負い込んだ人間にとって、
一番欲しいのは「普通」ということである」
〈向田邦子・「父の詫び状」より〉
こころの重荷は「厄介」なものです。
ため息が漏れるほどの不安から
夜、眠れなくなったり
反対に朝早く起きてしまったり
日中、急に不安になり
考えるうちに心配がつのってしまったり
「普通」の自分自身で居られなくなるのが
漠然としたこころの足かせというものです。
カウンセリング、心理療法というものは
「普通」でいたい…
そのクライエントの気持ちに
寄り添います。
自身が抱える「厄介」を
見つめ考えていき
「厄介」を排除するのではなく
学びとして成長していく
テーマとするのが
心理カウンセリングというものです。
合 掌
信頼から安心
2026-04-08
カウンセリングで不可欠なことは
クライエントとの信頼関係です。
この信頼関係が確りと構築されなければ
良いカウンセリングは出来ません。
最近の研究者の中には
アセスメント力、見立て力が
クライエントとの信頼を得る
には重要だと豪語される方もおられますが
基本は「受容」と「共感」から
生まれてくる物です。
カウンセラーはその「受容」と「共感」に努め
クライエントはその「安心」感から
辛かった体験
整理がつかない体験
許せない苦い体験
などの
吐露が語られていく。
「信頼」から「安心」
それがカウンセリングでの
一つの流れであります。
合 掌
安心感
2026-03-05
人に悩みを話すと頭ごなしに
「まだまだ辛い人はいる…」
「私の方が大変だから…」
「あなたは、恵まれている…」
など…
そんな言葉が返ってきたりして
余計にこころが乱れてしまう
ことがあります。
相手は悪気がなくても
そう言われてしまうと
こころが落胆し安心して
悩みを話せなくなってしまうものです。
こころの痛みと向き合うためには
「安心感」が必要です。
攻撃されない痛められない
「安心感」
そうすることによって人は自身の
こころの痛みと向き合うことが
出来るものです。
悩みを抱えている方のこころは繊細です。
それだけにカウンセリングの面接は
対等な目線で配慮を持ち、批判をしない
姿勢でクライエントと接するのであります。
合 掌
マニュアル
2026-02-09
書店を覗くと様々な
こころに関する書籍が並んでいます。
「○○をしたら人生が変わる」
「朝晩、良いイメージを持つ
と心が軽やかになる」
「1日、何度もありがと言う
と人間関係が改善した」
など…
しかし、自己啓発本の様に
人のこころはそう簡単に対処出来る
ものではありません。
明るさもあれば暗さもある。
調子の良い時もあれば悪い時もある。
得意なこともあれば苦手なこともある。
理論どうりにいかないのが「人間」です。
それだけにこころには
「マニュアル」は通用しません。
それぞれの人がいて、
それぞれのこころがある。
カウンセリングは「理解」を大切にします。
理解をすることによって
1人1人の対処が生まれてきます。
「マニュアル」的な対応ではなく
「理解」としての対応。
それがカウンセリング的な視点です。
合 掌
1人1人
2026-02-08
カウンセリングに於いては
形式的なガイドラインは存在しません。
Aさんの対応に「これ」が通用したから
Bさんにも「これ」が通用する。
とは限りません。
それは、人は「1人1人」が
違う存在だからです。
一律した良い介入方法がないのが
人間という物であります。
それだけにカウンセリングの
セッションは個々の事例
として目の前のクライエントと
接していきます。
人の苦しさ・辛さ・切なさと
言う物は様々な姿形があります。
それは、似ていても
決して同じ物ではありません。
そのクライエントだけが抱える
こころの課題を支え
共に考えていくのが
心理カウンセリングと言う物であります。
合 掌