「思い」の言葉
人生の期待
2024-04-05
「人生が何を我々から期待している
かが問題なのである。
その事を我々は学ばねばならならず
また、絶望している人間に
教えなければならない。」
〈V・Eフランクル『夜と霧』より〉
生きることは大変なことです。
何一つ苦労もなく
絶望もなく生きている人は
この世には存在はしないでしょう。
誰もが何某かの辛さを抱えて
生きているのが私たちの
生身の「人生」という物です。
そんな私たちにフランクルは言います。
自分が「人生」に希望を失っても
「人生」の方は私たちに絶望することは
決してないと…。
苦しい状況でいかに生きるか…
「人生」が私たちに問いかけている事を…。
「人生」と言う物が様々な困難を与え
その苦しみと、どう向き合っていくか?
そこにこの世で生きる
オリジナルな生き方のヒントが
隠されていることでしょう。
合 掌
ネガティブ
2024-03-05
奈良・東大寺
日本は言霊信仰の国です。
良い言葉を言ったら、良いことが起き
悪い言葉を使ったら悪いことが起きる
それだけに良い言葉を使いましょうと…
言葉という物を大切にする
素晴らしい文化です。
また、ある人はネガティブなことを言うと
悪い発想になるため、ポジティブな言葉を
使う事によって心も身体も健康になると…
明るく言う人もいます。
それとは反対にカウンセリングの場は
前向きな言葉より「ネガティブ」な言葉が
交わされる場です。
苦しい…辛い…どうしたらいいんだ…分からない…
悲しい…寂しい…悔しい…許せない…死にたい…
等と…
心理カウンセリングではそんな
「ネガティブ」な言葉を受け止めて
大切にします。
その様な「ネガティブ」な表現こそが
クライエントのこころの手当には必要であり
また、そこからこころの回復と前向きさが
生まれて来る事でしょう。
「ネガティブ」なこころの中から
新たなマインドが芽生えるように…
合 掌
エビデンスと中身
2024-02-06
現在の心理臨床は「エビデンス」を
重視しています。
また、世の中の流れやビジネスの
世界に於いても科学的な「エビデンス」と
言う物が重要視されています。
重視のあまり
その数値しか眼が行かなく
それだけで納得してしまう
傾向の様にも感じてしまう所があります。
しかし、大事なことは
数値としてのエビデンスではなく
その「中身」です。
人のこころは複雑です。
そう単純なものではありません。
数値だけでは計れない
ものが多だあるのが
人のこころです。
心理カウンセリングは
幾度も丁寧に面接を重ねていきます。
それは、ある意味クライエントの
本当のエビデンスを知るためかも
知れません。
そのエビデンスが理解出来た時
クライエント自身のオリジナルな
答えが見えるかも知れません。
合 掌
物を語る
2023-12-29
「とにかく聴くこと。その人の「物語」が
聴けるかどうか。物語が聴けるようになったら
クライエントは自分の力で治っていく。」
(京都大学名誉教授・山中康裕)
クライエントはセッションの場で
様々なエピソードのもと自分自身を
語っていきます。
それは、自身が抱える
不安や悲しみ
失望や孤独
憎しみや怒り
または
勇気や希望
そして未来…
カウンセリングの面接の場は
丁寧に語りを積み重ねると
それは、クライエントの「物語」と
なり、本来の自身の生きる姿、生きる様が
見えてきます。
そこから新たな
生きる「物語」が生まれてくることでしょう。
合 掌
本年もお世話になりありがとうございました。
皆様の幸多かれ事を御祈念致します。
良いお年をお迎え下さいませ。
尚、高野寺カウンセリング室は年末年始も
開室しています。
どうぞ、ご連絡の上ご来室下さいませ。
治す・直る
2023-12-05
精神科医は患者の話をよく聞き
こころの具合を理解して適切に
お薬を処方してこころを治していきます。
(薬物療法)
〈因みに精神科医が「5分診療」と揶揄され
たりしますが、3分から5分ぐらい患者の話を
聞くと、だいたいの今の症状が分かりそれに
適したお薬の診断が出来るのであって決して
医師の不誠実さ等という事ではありません〉
反対にカウンセリングは「治す」もの
ではなくクライエントが「直る」ものです。
「直る」とは、良好な状態に戻ると言う事です。
カウンセリングは
自己を見つめ自己を深めていきます。
そこでの中心はクライエントです。
何らかのカウンセラーの働きが
あったとしても
クライエントは自身を見つめ、その
治癒力によて自分を「直し」ていきます。
カウンセリングは
「治す」ものではなく「直る」ものなのです。
合 掌