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「思い」の言葉

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不純物

2023-05-25






悩みという物は
こころに突如と現れてきた
「不純物」の様な物です。

その「不純物」は平安なこころを
脅かしクライアントを苦しめていきます。


カウンセリングではその「不純物」の
様な出来事をマイナス、プラスと
行き来しながら多くを見つめ語っていきます。

そして…

その語ること見つめること
自体がクライエントに
何かを気づかせ生み出し

オリジナルな生き方を
導いて与えてくれるもの
でもあります。

こころの悩みの「不純物」は人の人生に
「純」なる物を生み出す切っ掛けに
なるかも知れません。
           

               合 掌

重荷

2023-05-21






人は悩みを抱えてしまうと
大きな「重荷」を背負ってしまいます。

その「重荷」に耐えられなくなり

時には
眠ることが出来なくなったり…
食事ができなくなったり…
人に会いたくなくなったり…

また、自身の存在を消し去りたい
心境になってしまったり…

「重荷」だけに重すぎて動くことが
出来ない状態になってしまいます。

しかし、その「重荷」を誰かと共に
持つ事が出来たら、それだけでも人は
立ち上がる切っ掛けが見つかるものです。

カウンセリングとは、その「重荷」を
共有することであり、自身を悩ます
「重荷」を見つめていくものでもあります。

自身の為に、いま抱える「重荷」を軽くし
見つめてみるのも大切な事でしょう。

強そうに見えて弱いのが人間であり
弱そうに見えて強いのが人間であります。

                
                  合 掌

成長

2023-05-01







人は死ぬまで「成長」と言いますが
生きることは辛さや苦さの連続でもあります。


仕事のミスを悔やんだり
ほんの些細な一言に傷ついたり
過去の体験を引きずっていたり


生きていくことはややこしいものであります。


しかし、心理的な側面から言うと
人間の器が成長をしていないだけに
モヤモヤとした悩みがこころに
満ちているのかも知れません。


心理臨床のカウンセリングは
人のこころを「成長」させる
ものでもあります。


「成長」し育むことによって
人としての器が
変化し、自然と消えていく
苦労や悩みも沢山あります。


その器作りの「成長」が
カウンセリングの目標でもあります。



                  合 掌

自ら…

2023-03-28







「俺に救われるのではない、
自らが自らを救うのだ」

(絲山秋子・『海の仙人』より)



心理臨床のカウンセリングは不思議なのもです。

クライエントは自身のこころの痛みを
何某かの救いを求めてカウンセラーの
元に訪れます。

しかし、カウンセラーは何もしません。

するとたしたら

クライエントの描いたバウムを眺めたり
クライエントが作った箱庭を味わったり
クライエントの話を静かに聞いていたり

ただ、それだけです。

でも、クライエントは何かを収めた様に
元気になっていきます。
そこに、葛藤や涙があっても…


心理臨床のカウンセリングは
おこがましく、コマーシャルするように
カウンセラーが良く〈救う〉すると
言うものではありません。

クライエントが「自らが自らの力で〈救う〉」
元気になっていくのが本来のカウンセリングの
意味合いであります。

カウンセラーはそんなクライエントと
共に歩んで行くのです。

              合 掌

切らずに切る

2023-03-07


「切らずに切る」
(河合隼雄)


3月はお別れの季節です。

学校や職場、様々な環境での
区切りのお別れがあります。

それはカウンセリングに於いても
同じです。

出会ったクライエントとは
多様なお別れがあります。

でも、それで宜しいのです。
別れて良いのです…。



カウンセラーがクライエントに
求める物は…それは「自立」です。

カウンセラーの支えに頼らない
自身で歩んで行ける「自立」です。

カウンセラーに頼らない姿が
本来のクライエントの姿です。



しかし、お別れしても
お互い(カウンセラーとクライエント)に
こころのどこかで繋がっています。

そんな、「切らずに切る」関係こそが
クライエントとカウンセラーの
適度な良い関係性でしょう。

そしてまた、クライエントのこころの
中に重荷が生まれたとき
カウンセラーは暖かく向かい入れていきます。

               合 掌


不動山髙野寺
〒088-1124
北海道厚岸郡厚岸町宮園2丁目6
TEL.0153-52-5344
FAX.0153-52-5344
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