「思い」の言葉
些細
2020-12-05
「ほんとうは、その些細なことこそが
人間をつくっていくのではないか?」
(「静かな雨」・宮下奈都)
人のこころは繊細です。
眼が気になったり
言葉に傷ついたり
孤独で哀しくなったり…
他者は「そんなことで悩んで…」と
言うかも知れませんが
当人に於いては重大問題です。
問題なのは繊細に感じてしまう
そのこころが大事なのです。
カウンセリングの場は
繊細に注意をして丁寧に
クライエントのこころを
見ていきます。
それは人のこころと
言う物が繊細であり
その繊細さがその人物を作り出している
ることを知っているからです。
合 掌
深さ
2020-11-24
「新しいものやめずらしいものに
たくさん会うことだけが世界を広げ
るわけじゃない。ひとつのことに
どれだけ深く関われるかがその人の
世界の深さにつながるんだとあたしは思う」
(「静かな雨」宮下奈都)
カウンセリングはクライエントの
心に深く関わっていきます。
深さとは、その人の思いを
深めていくことです。
出会って別れての寂しさ悲しさの深さ…
生きる苦しさ辛さの深さ…
自分が見えない分からないの深さ…
そんな様々な深さ…を
見つめて
迷って
考えて
深めていきます。
そして
その深まりこそが
新たな自分の世界と
つながっていくことでしょう。
合 掌
人との関係
2020-11-09

この世の中で1番
難しいのは「人間関係」
かも知れません。
良い関係でありたいと
思っても
自分ではなく
相手が関係する
ものなので
なかなか…
自分の努力や意思だけで
思うようにはいかないのが
「人との関係」かも知れません。
しかし、そこで自分の欠点かも
知れない好き嫌いの
感情も受け入れて
自分の中の「人との関係」を
吟味していくと己を知るとともに
人との関係性という物が
見えてきます。
そこから、距離感も含めた
新たな「人との関係」が
構築出来るかも知れません。
合 掌
己を知る
2020-10-21
カウンセリングの場は
「己を知る」
場かも知れません。
職場内、学校内での
人間関係の悩みを
語っていると
自ずと自身を
語っています。
許せないこと…
許したくないこと…
惨めさ…
辛さ…
嫌だ!と言う
素直な感情
そんな人間関係という
相手を通して
自身を語り、見つめる
そこから、新たな
人間の関係が
見えてくるのかも
知れません。
己を語ることは
己を知る為に必要な
ことなのでしょう。
合 掌
熱心に
2020-10-05
カウンセリングの場は
クライエントを理解するために
話を熱心に聞きます。
熱心に聞いていると
クライエントも話すことに
熱が入ってきて
一つの事柄であっても
あれこれと様々な角度から
話をしていきます。
そうするとクライエントは
話しながら新しい事実に
気づいたり、当初の事柄の
話が自然に変わったり
見方が変わったりするのであります。
熱心に話して、熱心に話を聞いて
受け止める…
クライエントとカウンセラーの
お互いの熱心さが
カウンセリングを進めていき
クライエントの心の回復に
つながっていくのです。
合 掌