「思い」の言葉
1人
2021-01-30
「人間はなかなか一人では生きられない。
孤独は恐ろしい。自分の存在を認めて
くれる人がいることで、人間はどれほど
安定しておられるかわからない。」
(河合隼雄『大人の友情』より)
人間は孤独な存在です。
それは
家族がいても
友人がいても
孤独を感じてしまうのが
人間です。
それだけに人は縋る物を
求めてしまいます。
仕事であったり
お金であったり
宗教であったり
しかし、縋る物がある人は
幸せです。縋る物があるだけに
孤独ではないのですから…。
本当の孤独は、その縋る物も
ないことです。
心理臨床のカウンセリングは
「自分作り」の作業です。
今、目の前にある孤独という悩みを
見つめて、迷い、考え、
1人の自分の存在を認めて
作っていく作業でもあります。
そうすることによって
1人では生きられない世界が
また違って見えてくるかも
知れません。
合 掌
本年も
2021-01-17
早いものでお正月が過ぎ
小正月も過ぎました。
コロナ禍の中、生活も通常の
日常に戻ってきました。
生きていると様々な事に
出くわします。
心躍る日もあれば
どんよりと曇ったり
冷たい雨の日もあったり
そう思ったら
生きることは
忙しいことです。
もし、こころが忙しく感じ
折れそうなときは
ご遠慮なくご来室をしてみてください。
カウンセリングは
人を大切にする事です。
自分のこころを大切にしたいと
思いましたら、ご来室、ご来寺を
お待ちしております。
合 掌
あたりまえ
2020-12-31
本年も早い物で12月31日を
迎えました。
今年はコロナ禍と言うことで
様々なことが制限されて
不自由な生活が続いたこと
だと思います。
それだけに「あたりまえ」の
ことが何と幸せなことであったかと
気づかされる年でもありました。
年末年始には
お仕事の方もいらっしゃるかと
思いますが、お休みの方は
身体の休養と共にこころも
リラックスしてください。
そして、来年こそはコロナ禍も
収まって「あたりまえ」の
幸せの年であることを
切に願います。
本年はお世話になりました。
どうぞ、良いお年をお迎え下さいませ。
合 掌
非論理
2020-12-18
現在の心理臨床は
数値とエビデンスの
時代です。
つまり「理論」です。
しかし、人のこころは
「非理論」です。
例えて言うと
辛いことを一つ一つ
紙に書いてみても、
分かっているけど…
出来ない…
と言う物が「人間」です。
人は、そう簡単ではありません。
それだけにカウンセリング・セラピーは
クライエントの言葉に
とことんついて行きます。
丁寧に配慮してとことん
付き合っていきます。
その言葉が非言語であっても…
カウンセラーは聞いていきます。
それは
人のこころは「論理」できなく
「非論理」だと知っているからです。
合 掌
些細
2020-12-05
「ほんとうは、その些細なことこそが
人間をつくっていくのではないか?」
(「静かな雨」・宮下奈都)
人のこころは繊細です。
眼が気になったり
言葉に傷ついたり
孤独で哀しくなったり…
他者は「そんなことで悩んで…」と
言うかも知れませんが
当人に於いては重大問題です。
問題なのは繊細に感じてしまう
そのこころが大事なのです。
カウンセリングの場は
繊細に注意をして丁寧に
クライエントのこころを
見ていきます。
それは人のこころと
言う物が繊細であり
その繊細さがその人物を作り出している
ることを知っているからです。
合 掌