「思い」の言葉
深い信頼
2020-09-06
「友人とは…夜中の12時に
自動車のトランクに死体を入れて
持ってきて、どうしょうか?と
言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ…」
(ユング派分析家、アドルフ・グッゲンビュール)
これは、アドルフ・グッゲンビュールの
祖父の言葉です。
究極的な理想の友人関係かも知れませんね。
驚きもせず、怒ったり、疑ったりもせずに
無条件に相手を受け入れ
黙って話に乗ってくれる…。
そこには、お互いの深い信頼関係が
有ってこその話でしょう。
人は相手に信頼がもてなくなると
関係が崩れてきますが、
そこはまず、相手に「信頼」を
求めるのではなく
自分自身が自分自身に
「深い信頼」が持てる
人格を作ることが
また、新たな良き人との関係が
作れるかも知れません。
合 掌
人間作り
2020-08-03
「ひとつひとつのささやかな
ものごとの限りない集積が、
僕という人間をこれまでに
かたち作ってきたのだ」
(村上春樹『猫を棄てる』)
カウンセリングとは悩みの
解決だけではなく
悩みを見つめての人間作り
のものでもあります。
私たちは「生きる」を通して
様々な経験をしていきます。
時には壁あたり
時には路に迷い
時には暗闇を歩きながら…
しかし、
そんな集積が今の自分を
作っている。
迷いと経験が集まってこそ
今の自分があるのでしょう。
合 掌
他者への理解
2020-07-27
人は相手を理解するために
自分の経験や体験を
重ねて理解しょうとします。
「自分もこんな体験をした。きっと、
相手の人もこう思っているはず…」と、
しかしそれは、自分の体験知で
あって、決して相手が体験した
事ではありません。
たしかに自分の経験知か相手の
理解する上で手助けとなりますが
あくまでも「分かったつもり…」
になってしまいます。
体験は1人1人違っていて
そこでの感じたことも1人1人
違います。
相手を理解するためには
自身の体験知・経験値の尺度で
物事を見るのではなく
相手の尺度の体験知・経験知で
理解することが人を支援すること
には大切なことです。
合 掌
お付き合い
2020-07-11
人は悩みや不安が多く
なると自分自身の
ことを責め
自分で自分のことを
苦しめたり、傷つけたり
また
自分のことを嫌いに
なったりしまいます。
そんな時に
カウンセリングでは
クライエントの
こころを癒やす
ことだけではなく
クライエントが
カウンセラーと共に
自分自身と向き合い
自分の事を知って
自分と「お付き合い」
する方法を共に
考えていきます。
考えてみますと一番
「お付き合いが」
難しいのは
自分自身かも知れません。
自身を知って、上手に
自分と「お付き合い」を
していくのが
自分らしい生き方の
第一歩かも知れません。
合 掌
失敗
2020-06-24
「失敗は貴重な経験である。
その経験にはよりよい
真理への道が開かれている。」
(C.G.ユング)
人は生きていると「成功」と「失敗」
が交合にやってきます。
また、悲観的なこころの時は何をしても
「失敗」の連続のように感じたりします。
はたして「失敗」と「成功」は誰が
決めるのでしょうか…?
「成功」を語る本は沢山ありますが、
「失敗」から学ぶ事はそれ以上に
有るかも知れません。
人生は最後まで何が起きるかは
分かりません。
「失敗」が「成功」に
変わるかも知れません。
それだけに
自身の「失敗」を深く考えていくと
自分らしい生き方のヒントが
隠れているかも知れません。
合 掌