「思い」の言葉
熱心に
2020-10-05
カウンセリングの場は
クライエントを理解するために
話を熱心に聞きます。
熱心に聞いていると
クライエントも話すことに
熱が入ってきて
一つの事柄であっても
あれこれと様々な角度から
話をしていきます。
そうするとクライエントは
話しながら新しい事実に
気づいたり、当初の事柄の
話が自然に変わったり
見方が変わったりするのであります。
熱心に話して、熱心に話を聞いて
受け止める…
クライエントとカウンセラーの
お互いの熱心さが
カウンセリングを進めていき
クライエントの心の回復に
つながっていくのです。
合 掌
お付き合い
2020-10-03
悩みを抱えたとき
人は自分とうまく
付きあえていないかも
知れません。
苦しくなってしまって…
不安に襲われて…
自分を責めて…
「ダメだ、ダメだ」と
自分を非難しながら…
そう思うと自分って難しいですね。
カウンセリング、セラピーとは
自分自身とうまく付き合っていく
ための方法を知るための
セッションかも知れません。
問題があっても自分と自分が
上手に「お付き合い」していく
方法を知るのもカウンセリングの
重要な一つです。
合 掌
深い信頼
2020-09-06
「友人とは…夜中の12時に
自動車のトランクに死体を入れて
持ってきて、どうしょうか?と
言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ…」
(ユング派分析家、アドルフ・グッゲンビュール)
これは、アドルフ・グッゲンビュールの
祖父の言葉です。
究極的な理想の友人関係かも知れませんね。
驚きもせず、怒ったり、疑ったりもせずに
無条件に相手を受け入れ
黙って話に乗ってくれる…。
そこには、お互いの深い信頼関係が
有ってこその話でしょう。
人は相手に信頼がもてなくなると
関係が崩れてきますが、
そこはまず、相手に「信頼」を
求めるのではなく
自分自身が自分自身に
「深い信頼」が持てる
人格を作ることが
また、新たな良き人との関係が
作れるかも知れません。
合 掌
人間作り
2020-08-03
「ひとつひとつのささやかな
ものごとの限りない集積が、
僕という人間をこれまでに
かたち作ってきたのだ」
(村上春樹『猫を棄てる』)
カウンセリングとは悩みの
解決だけではなく
悩みを見つめての人間作り
のものでもあります。
私たちは「生きる」を通して
様々な経験をしていきます。
時には壁あたり
時には路に迷い
時には暗闇を歩きながら…
しかし、
そんな集積が今の自分を
作っている。
迷いと経験が集まってこそ
今の自分があるのでしょう。
合 掌
他者への理解
2020-07-27

人は相手を理解するために
自分の経験や体験を
重ねて理解しょうとします。
「自分もこんな体験をした。きっと、
相手の人もこう思っているはず…」と、
しかしそれは、自分の体験知で
あって、決して相手が体験した
事ではありません。
たしかに自分の経験知か相手の
理解する上で手助けとなりますが
あくまでも「分かったつもり…」
になってしまいます。
体験は1人1人違っていて
そこでの感じたことも1人1人
違います。
相手を理解するためには
自身の体験知・経験値の尺度で
物事を見るのではなく
相手の尺度の体験知・経験知で
理解することが人を支援すること
には大切なことです。
合 掌