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「思い」の言葉

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少しの勇気

2022-05-08
学生時分の「自殺学」に関するノートを
見てみると年間の自殺者は1万5千人と書いて
ありました。まだ自死と言う言葉が存在してい
なかった時代であります。

今現在の日本は、その倍の方が自らの命を
絶っています。

生きるか死ぬかの悩みは人生最大の問題です。

ある方は言います。
「誰かに話しても問題の解決にはならない」と…。

しかし問題の解決に至らなくても
話すだけでこころが

落ち着いたり
冷静になれたり
和らぐことがあります。

自死衝動(すぐにでも死にたい)のピークは
5分~10分と言われています。

それだけに誰かと30分程、話すだけで
気持ちにも変化が出てきます。

言えることは「話す」事で自死への
効果は間違いなく有ると言うことです。

死は恐怖です。

そして自死をするのには勇気がいります。

その勇気を語る勇気に変えてみませんか?

カウンセリングには守秘義務と言う
絶対的なルールがあります。

そのルールの下で自身の弱音を語り弱音を
見つめる…。

そこから生きる勇気が見えてくるかも
知れません。

少しの勇気を出してみませんか?

ご来室をお待ちしております。

             合 掌



育つ・育てる

2022-04-13
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手が
高卒新人の松川捕手とバッテリーを組み
完全試合を成し遂げました。

その見事さは勿論、佐々木選手の才能や努力が
あってこその快挙だと思いますが
そこには彼を「育て」支えた周りの環境や
スタッフの成果でもある事でしょう。

心理臨床のカウンセリングと言う物は
悩みを収めるだけの意味合いではなく
   「育つ」「育てる」
と言う内容も含まれているものです。

クライエントが今、直面している生きる
問題に真摯に向き合いこころの中を
     吐露しながら…

もがき、涙を流し、悔しさや怒りの葛藤を
通して自身を見つめていく作業が人間を
「育つ」「育てる」事に繋がって行くのでしょう。

それが、来談者中心療法の提唱者である
カール・ロジャースが説く「自己実現」と
言うものだと思います。

             合 掌

説教と信頼

2022-03-11
カウンセリングでは
「説教」は無意味と
されています。

考えてみて下さい。

「説教」は中身よりも
怒られたこと
怖い顔のこと
キツい言い回し

などの印象が強く

「説教」自体の中身は
そう覚えて居ない物です。

反対に言われた本人は気分を害する
相手の立場に立っていない余計な
言葉に聞こえる事でしょう。

「説教」と言う物は相手の為よりも
「説教」をしている本人の
自己満足の物かも知れません。

しかし「信頼」している人の言葉は
どうでしょうか?きっと、こころに
受け入れる事が出来ることでしょう。

カウンセリングは「信頼」の関係性
(ラポール)を重視します。

それは「信頼」が有るからこそ
クライエントは思いを語り
こころを深め、自己を見つめて

カウンセラーの静かに耳を傾ける姿に

感じる物や気づける物
癒やされる物などが
有るのでしょう。

カウンセリングに於いても
日常の人間関係に於いても

大切な事は「説教」よりも
「信頼」なのではないでしょうか。

                  合 掌

自分を描く

2022-01-31
心理療法の場面では
対話だけでは
自身の悩みや気持ちを
表現しにくいもの
があります。

その様な時は
箱庭や絵
夢や遊びなどの
イメージで表現をすることが
多だあります。

当カウンセリング室では
「自分描画法」と言う
描画法を行っております。

もともとは子供の自由な落書きから
生まれた描画法で自身の心に潜む思いを浮かび
あげさせる心理臨床的手法のものです。

自分を描き
背景を描き
隠れている物を描き

その描いた自分の物語を語ると
不思議と投影として
見えてくる物があります。

その見えてくる物が
きっとクライエントの
こころに必要な物でしょう。

            合 掌



一朶(一輪の花)

2021-12-25
「坂の上の雲」の舞台松山城から
「のぼっていく坂の上の
青い天にもし一朶の白い雲がかがやいて
いるとすれば、それのみをみつめて坂を
のぼっていくだろう」
(司馬遼太郎『坂の上の雲』より)

カウンセラー・セラピストの
姿は「黒子」です。

目立つわけでもなく
顔を売るわけでもなく
名も売るわけでもなく

そして、クライエントに対して

カリスマでもなく
絶対的な力を持った指導者でもなく
ましてや神仏でもありません。

それはクライエントのこころに
誤った影響を与えないために
カウンセラー・セラピストは
「黒子」に徹します。

あくまでも「主役」はクライエントのこころです。

「黒子」のカウンセラー・セラピストは
静かにクライエントの横にいて

耳を傾け

整理が困難な
迷い・怒り・悲しみ・憤り
を受け止めて、触れて
共に感じていきます。

そんなこころの作業を
「主役」のクライエントと
「黒子」のカウンセラー・セラピストが
粘り強く続けていくと
「一朶(一輪の花)の白い雲」が
見えてきます。

その「一朶」が「主役」と「黒子」が
心理臨床のカウンセリングを通して
共に探してきた次へのステップの
答えというものでしょう。

             合 掌




   …〈お知らせ〉…

髙野寺カウンセリング室は寺院の
カウンセリング室と言うこともあり
年末年始も休むことなく開室しております。

ここ最近、凶悪な事件や著名な方のご逝去があり
こころに於いて少なからず動揺が
あるかも知れません。

隠すことの出来ない「こころの揺れ」を
感じる物がありましたら、ご連絡の上
ご来室くださいませ。


 
不動山髙野寺
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