「思い」の言葉
立ち向かう能力
2023-01-25
「クライエントが
カウンセリングから
得るものは必ずしも
問題に対する整然とした
解決策ではなく問題に
対して建設的な方法で立ち向かう
能力なのである」
(カール・ロジャース)
人は苦しく悩んでいる時
その辛さから逃れるために
もがき、苛立ち、焦り
ながら、その状況を脱する
ため自身の辛さを嫌という
ほど見つめていきます。
そんな私たちにロジャースは
教えてくれています。
「悩みこそが、人(自分)が人(自分)
になっていく為の重要なプロセス」だと…
今抱えているこころの問題は
決して無駄な物ではなく
自分自身を造り上げていく為の
必要な方法かも知れません。
悩みに立ち向かう能力・姿勢が
人間の成長には求められ
ている事でしょう。
そして、それがカウンセリングの
命題としての理念でもあります。
「語って」みませんか?
自分の成長として…
来室をお待ちしております。
合 掌
年末年始のご案内
2022-12-27
年末年始のご案内をいたします。
お寺のカウンセリング室ですので
年末年始も休室することなく
開室しております。
お電話での連絡にてご来室下さいませ。
日頃、お仕事等でご都合のつかない方や
今現在、不安な気持ちを抱かれている方
良いご機会かも知れません
ご来室の程をお待ちしております。
カウンセリング料は「お布施」と
なっております。
合 掌
立ち向かう勇気
2022-12-11
「心理療法を通して得られるのは一貫した目的
であり人生や障害に立ち向かう勇気である。」
(カール・ロジャース)
クライエントがカウンセリングを深く続けていくと
「辛さ」に直面してしまう事があります。
それは、自身と向き合うことで自己理解が深まり
日頃、気づかない、または見ないように
している自身の「弱点」「未熟さ」を
素直に見つめてしまう事があるからです。
そこで「辛さ」が原因でセッションが
中断してしまうことがありますが
その「弱点」「未熟さ」が
クライエントの抱える「人生の障害」
でもあります。
もし、セッションを中断しまいたいほどの
こころの辛さを感じるのであれば
その事を素直にカウンセラー(セラピスト)に
話してみて下さい。
確りとしたカウンセラーであれば
その気持ちを丁寧に受け止めてセッションを見直し
修正を図ってくれることでしょう。
面接のペースはあくまでも
クライエントが主導であり
カウンセリングはこころに重荷がある
クライエントの為のものであります。
クライエントとカウンセラーが
立ち向かう勇気と人生の障害を
共に見つめて行く事が
カウンセリングに於ける
セッションの意味合いです。
合 掌
視点
2022-12-04
「行動を理解するためのもっとも有利な視点は
その個人自身がもつ内側からの視点」
(カール・ロジャース)
心理臨床のカウンセリングの
基本的原則は共感的理解です。
それは
「うん、うん、分かる、分かる」
と言う口先の軽い部分の共感ではなく
深い側面での共感…
自分の目線ではなく
相手となるクライエントの視点で
物事を見ていく事です。
自分基準の外側の視点では限界があります。
クライエント自身の内面の視点で
話を聞いていくと見えない物が見え
正確な理解となる本物の共感が生まれます。
そこからクライエントの
こころの支援へと
繋がって行くのです。
合 掌
人間
2022-10-21
「人間の中には獣性はありません。
人間の中には人間があるのみです。」
(カール・ロジャース)
臨床心理学は人間学です。
そして
心理臨床は生の現実的な人間と接して
見つめていく物です。
カウンセリングのセッション内では
クライエントは自身を語ることによって
生身の人間という自身を見つめていきます。
人間だけに
怒り・葛藤・寂しさ・悲しさ…等の
隠すことの出来ないリアルな
こころに触れていきます。
そこで、自身のこころの「思い」に
「触れて」いくと何かを「掴み」
そして「収まり」が表れてきます。
その「収まり」が表れた時
獣性ではない
人間が人間として成長した証で
あるかと思います。
合 掌