「思い」の言葉
視点
2022-12-04
「行動を理解するためのもっとも有利な視点は
その個人自身がもつ内側からの視点」
(カール・ロジャース)
心理臨床のカウンセリングの
基本的原則は共感的理解です。
それは
「うん、うん、分かる、分かる」
と言う口先の軽い部分の共感ではなく
深い側面での共感…
自分の目線ではなく
相手となるクライエントの視点で
物事を見ていく事です。
自分基準の外側の視点では限界があります。
クライエント自身の内面の視点で
話を聞いていくと見えない物が見え
正確な理解となる本物の共感が生まれます。
そこからクライエントの
こころの支援へと
繋がって行くのです。
合 掌
人間
2022-10-21
「人間の中には獣性はありません。
人間の中には人間があるのみです。」
(カール・ロジャース)
臨床心理学は人間学です。
そして
心理臨床は生の現実的な人間と接して
見つめていく物です。
カウンセリングのセッション内では
クライエントは自身を語ることによって
生身の人間という自身を見つめていきます。
人間だけに
怒り・葛藤・寂しさ・悲しさ…等の
隠すことの出来ないリアルな
こころに触れていきます。
そこで、自身のこころの「思い」に
「触れて」いくと何かを「掴み」
そして「収まり」が表れてきます。
その「収まり」が表れた時
獣性ではない
人間が人間として成長した証で
あるかと思います。
合 掌
癒やしと理解
2022-09-24
心理臨床の
カウンセリングの
大切な事として
「癒やしと理解」が
あげられます。
「癒やし」とは「和らげる」
「理解」 とは「安心」です。
人はこころに重荷を持ったとき
極度の緊張感を感じてしまいます。
その緊張感は
不眠をもたらしてしまったり
深く悲しんだり
不安感やイライラとした感情
そんな緊張感に包まれている
クライエントにカウンセリングでは
「癒やし」としての「和らげる」と
「理解」としての「安心」を
もって接していきます。
そうすることによって
クライエントは今抱えている
重荷の心情を不安感なく
吐露していく事が出来て
いくことでしょう。
合 掌
困った人
2022-08-31
世の中には「困った人」がいます。
暴力的な言葉や
意味不明な行動
必要以上に不安をあおる人
など…
そんな「困った人」の話を
聞いてみると
酷く自分が「困って」いることを
話してきたりします。
そうです…
「困った人は困っている人」
でもあるのです。
心理臨床のカウンセリングは
言葉だけではなく
クライエントの
行いや顔色、声のトーンなど
総合的に静かに「耳を傾けて」
理解していきます
その理解は心理的な支援へと
繋がっていきます。
相手の行いをそのまま理解するのではなく
深く見ていく事によって
より「困った人」の「困った」事を
理解が出来ていくことでしょう。
合 掌
涙
2022-07-17
心理臨床における
カウンセリング
の場では「涙」は
つきものです。
言い換えると人は「涙」を流す
事によってこころが癒やされて
いくのでしょう。
人は泣くことなくこころが
一気に回復するのは
無理なことかも知れません。
カウンセリングの場は涙を
沢山流しても良い場です。
そして、枯れるまで
流しても良い場です。
泣いて眼が腫れてしまっても
1日眠ったら
眼の腫れも治まります。
そうやって人は自分自身の
こころを再生
していくのでしょう。
そう思うと「涙」はこころが
回復する為のプロセスの
一つです。
そんな人間らしい自然な「涙」を
カウンセリングの場では
大切にします。
合 掌