「思い」の言葉
向き合う
2019-07-23

心理臨床のカウンセリングは
「向き合う」ものです。
それは、何に向き合うのか?
自身の生き方に向き合うのです。
クライエントは
某かの辛さが有り苦しさを
持ってカウンセリング室に
来室します。
そこで語られることは
苦しさの中に隠されている
クライエントの生き方です。
そうです。
人は辛さを語る事で
自身の生き方に向き合って
いくのです。
合 掌
やさしい路?険しい路?
2019-07-17

人は幸せを求めて生きています。
幸せになるために生きているのかも
知れません。
しかし
心理臨床のカウンセリングは
幸せを求めるだけのセラピー
ではありません。
クライエントとセラピストは
漠然とした路を共に歩きます。
その路は
やさしい路なのか…
険しい路なのか…
その答えは分かりません。
でも、共に歩むことに
大きな意味合いがあるのです。
クライエントが進むべき路に…
合 掌
自らの選択
2019-07-10

人生とは…
誰かに決めてもらうもの
でもなく
誰かに選択をしてもらうもの
でもありません。
自分の生き方は
自分で決めるものです。
しかし、人は悩みます。
どちらの路を選択するか…?
カウンセリングの場は
そんな、選択を
共に悩み共に考えて
いく場であります。
でも、カウンセラーは
選択をしません。
それで良いのです。
クライエントの人生は
クライエントのものなのですから…
共に考えていくことに
意味があるのです。
合 掌
深いが親しくない関係
2019-06-30

「深いが親しくない関係」
(河合隼雄)
人間関係は難しいです。
親しければ親しいほど
関係がこじれてしまって
こころを痛める原因になってしまいます。
「誰とも仲良くいたい…」
それは、理想なのかも知れません。
心理臨床のセラピーの場は
セラピストとクライエント
は「深いが親しくない関係」です。
クライエントとは深く接していきます。
しかし、親しくはありません。
逆説に聞こえるかも知れませんが
親しくないからこそ深く接することが
出来るのです。
「深いが親しくない関係」
人間関係で悩む一つのヒントに
なるかも知れません。
合 掌
複雑
2019-06-23
「家が火事になったらどうする?
家族全員を居間に集めて、どの逃げ道
が最適か1時間も討論するか?
昔ならそれでよかった、昔なら。
だが、世界はすっかり複雑な場所に
変わってしまった。」
(カズオ・イシグロ「日の名残」より)
世の中、価値観が多様化になっただけに
複雑なことも多くなってきました。
良くなった部分もあれば
なかなか馴染めない複雑な
部分もあります。
ある人には良くなっても
ある人には苦く感じたり…
それだけに
人のこころも複雑になってきました。
複雑さに迷ったとき…
1度、立ち止まるのも良いかも知れません。
そしたら、一つ置くことが出来て
こころの整理が出来るかも知れません。
合 掌